阪神競馬場でレース中の馬が逃げ出す!?
2007-02-24 17:00:00
今日、阪神競馬場で、レース中に競走馬が逃げ出すという珍事があった。
なんでも落馬した騎手を救急車に収容するため、コースの柵を外したところ、そこから競馬場の外まで逃走したという。
落馬によって放馬するというケースは、競馬場でもそう珍しいことではないけれど、コースの外まで…というのは、かなりのレアケースだろうなぁ。
競馬場の外で走り回る馬を目撃した人は、かなりビックリしたのではないだろうか…。
放馬といえば、昔勤めていた牧場でもかなり経験したなぁ。
逃げた馬は、数人のスタッフで包囲して捕まえるんだけど、ときどき逃げるのがうまい馬がいて、1時間くらいの大捕物になったこともあったっけ。
そういえば一度、牧場の全休日で僕しかいないときに馬が逃げ出して、メチャクチャ大変な思いをしたことがあったなぁ。
馬の方が、足が速いのは当然だから、まともに追いかけても一向に捕まらない。
結局、食べ物で釣って捕まえることができたんだけど、食い意地が張っていた馬でホントよかった…。
Category : 牧場生活冬は馬が大暴れする時期
2007-02-01 17:00:00
冬らしくない、生ザム~い気候が続いているが、寒さが苦手な僕にはかえってありがたい。
逆に馬は寒冷動物なので、寒くなればなるほど、元気がでてくるのだ。
牧場時代、冬場は馬がやたらと元気になって、放牧に出すときや、騎乗して運動させるときに苦労したものだ。
そんな彼らにつき合っているうちに、だんだんと人間の体も温まってくるのだが、めちゃくちゃ冷え込む朝イチに、大暴れする馬と格闘するのは結構ツラかったなぁ…。
寒さに強い半面、暑さには弱いので、夏場はバテている馬が多い。
夏バテしている馬は、目の周りがドス黒く染まり、見た目にも明らかに元気がなさそうに感じる。
実際に、大人しくなることがほとんどで、普段はうるさい馬も扱いがかなり楽になった。
汗をたくさんかくので、頻繁に洗ってあげるのだが、冷たい水をかけると本当に気持ち良さそうな顔をしていた。
洗っている人間も、その表情に思わず涼しい気分になり、暑~い夏の幸せな時間だったなぁ。
Category : 牧場生活手のひらより大きい虫って…
2007-01-22 17:00:00
都会育ちの僕にとって、牧場での田舎暮らしは未知との遭遇の連続でもあった。
なかでも度肝を抜かれたのが、わんさといる虫たちだ。
子どもの頃は昆虫博士といわれた僕だが、大人になるに連れ虫に触れなくなり、牧場勤めをするころには「虫は苦手」な部類に入っていた。
しかし、牧場に勤めて3日目の夜、早くも虫王国の洗礼を受けることになる。
午後8時、馬たちに水をあげていると、壁になにやら模様がついている。
薄暗いなか、顔を近づけてみると、…そこには僕の手のひらよりも大きいゲジゲジがへばりついていた。
生まれてはじめて見たゲジゲジ。しかも巨大サイズ。僕は女の子のように、キャーと悲鳴をあげていた。
だって、あんなエイリアンみたいなフォルムの虫が、この世に存在するって知らなかったんですもの…。
その後も、寝ているところをムカデに夜這いされたり、小鳥が飛んできたと思ったら巨大な蛾だったりと、虫エピソードは枚挙に暇がない。
慣れとは恐ろしいもので、虫が苦手だった僕が、退社時は結構平気になっていた。
でもゲジゲジとムカデだけは、最後まで慣れなかったなぁ…。
Category : 牧場生活馬運車で地獄の輸送
2007-01-19 17:00:00
牧場生活で一番気が重かったのが、馬運車で馬を輸送する作業だ。
馬運車とは、馬を輸送されるために改造されたトラックのことを指すが、僕が勤めていた牧場の馬運車はあまりにも貧弱だった。
それは屋根のない4トン車の荷台に、ちょっとした手すりをつけただけの代物…。
要するにただの荷台に馬を乗せるわけだけど、馬を固定する設備もなかったので(普通の馬運車にはあるんだけど…)、スタッフがひとり、馬と共に荷台に乗る必要があったのだ。
大人しい馬ならいいけれど、気の荒い馬や臆病な馬と乗ったときは、めちゃくちゃ怖かったなぁ。
あの狭いスペースで、400キロだか500キロだかの巨体が暴れるんだから。
ま、輸送といっても、車で5分程度の距離を移動するだけなのだが、その短い時間は生きた心地がしなかった。
最初に馬運車をみたときは、「何かの冗談か!」と思ったもの。
ただ、そんな作業も数をこなしていればなれるもので、辞める直前などは結構余裕をもてるようになっていた。
でもいま「もう一度しろ」といわれれば、絶対に断るな。うん。
Category : 牧場生活ボロにまみれた日々
2007-01-16 17:00:00
汚い話だけど、牧場時代は馬のウンコ(ボロ)にまみれた日々だった。
400キロ、500キロの巨体の持ち主が40頭もいたわけだから、一日に出るボロの量もハンパじゃあない。
せっせと拾っては、一輪車に満載して運び出した。
ただ草食動物だけあって、ウンコなのにあまり臭くはなかった。
どちらかというと、ほんのり香ばしいくらい。
だから最初はボロを集めて運ぶことに抵抗があったけれど、あまり「汚い」という感じがしなかったので、すぐに慣れた。
さて、そのボロだけど、運び出した後は、ひとつの箇所にまとめておいて、しばらく放置しておく。
するといい具合に発酵して、良質の堆肥になる。
この発酵の過程で熱が出て、冬場なんかはボロの山から湯気がたっていた。
さすがに、その湯気は匂いがキツかったなぁ。
定期的にフォークリフトなどでボロ山をかき混ぜる必要があるのだけど、湯気のなかに特攻していく格好になるので、ツーンとした匂いが目に染みたもんだ…。 Category : 牧場生活牧場仕事は重労働?
2006-12-19 17:00:00
繁忙期も閑散期もない生活
2006-12-16 17:00:00牧場勤め最後の日のアクシデント
2006-11-29 17:00:00
なんだかんだいって、牧場で暮らした3年間は楽しいものだった。
最初から最後まで、馬の気持ちは分からなかったけれど、馬が甘えてきたり、馬上で馬の首をなでているときは、少しは彼らとの距離が詰まった気がした。
牧場勤務最後の日。
僕は、3年間の思い出を胸に、感傷に浸りながら仕事をしていた。
放牧場から馬を馬房に戻すときに、事件はおこった。
その頃、翌年トレーニングセンターに入厩予定の2歳馬がいた。
僕が勤めていた牧場では、古馬を預かることが多かった。背たけがまだ低い2歳馬は珍しく、僕はその可愛さにメロメロになっていた。
馬のほうも僕の気持ちが伝わったのか、よく顔をすりつけて甘えてきた。
その2歳馬を放牧場から連れて帰るとき…。
いつもは絶対に暴れないその馬が、突然僕に回し蹴りを放った。
すっかり油断していた僕は、下腹部に痛恨の一撃を食らってしまった。
馬は、恐らく足元の虫でも追い払ったのだろう。
地面にうずくまる僕を、何事もなかったように見下ろしている。
今思えば、これから新しい生活が始まるというのに、ボーっと仕事をしていた僕に、馬が渇をいれてくれたのだろう。
強烈すぎた餞別だったけれど、気合が入ったのは確かだ。
月に3回の休みも苦にならない
2006-11-22 17:00:00
今日は、勤労感謝の日。
当然ながら、牧場時代は祝日に関係なく、仕事をしていた。
まぁそれはライターとなった今も、さほど変わらないけれど…。
牧場時代、仕事を休めるのは基本的に日曜日と元旦のみ。
日曜日のうち、4週に1回は当番のため潰れたから、完全なオフは月に3回ほど。
恐らく年間休日は40日以下だったと思うけれど、20代前半の僕はそれでもあまり不満はなかった。
毎日、馬と触れ合っていると、それが仕事という概念がなくなり、日常の一部になってしまうのだ。
それはそれで、幸せな人生かも知れない。
一時は馬のために一生を捧げる覚悟をしたこともあった。
けれど、もう少し色々なことを味わってみたい…という若者にしては至極まっとうな理由で、3年働いたあとに辞めた。
いまは仕事に追われ、ストレスだらけの生活。
時々、「あのまま牧場に留まっていたら…」と考えることがある。
でも、確かに牧場にはあまりストレスがなかったけれど、その代わり、あまり刺激もなかったように思う。
もちろん「馬の道」を深く究めればいろいろな刺激があっただろう。
ただ、少なくとも当時の僕に、「馬の道」を歩み続ける覚悟はなかった。
はじめて競争馬に乗ったときのこと
2006-11-13 17:00:00
僕の勤めていた牧場は、おもに地方競馬に所属する競走馬を休養させるために活用されていた。
馬を休ませることがメインになるが、トレーニングセンターに入厩させるメドがたった馬には、ある程度の運動をさせていた。
馬を自動で歩かせるメリーゴーラウンドのようなマシンはあったが、ちょっと強めの運動が必要な場合は、人間が騎乗することになる。
僕は、牧場に勤めてから1~2ヶ月程度で、馬に乗せられることになった。
「いきなりかよ!」と少々焦ったが、馬に乗ることに憧れていたので、うれしかった。
しかし、これが見ているだけでは分からなかったのだが、実際にやってみるとかなりしんどい作業だった。
馬場が狭いこともあって、ダクと呼ばれる早歩き程度のスピードで馬を走らせるのだけど、馬上でバランスを取るために太ももの筋肉をかなり使うのだ。
足の筋肉はあっという間にパンパン。
最初は、馬から下りたあと、まともに歩けなかったほどだ。
しかも相手は気の荒い競走馬。
何度も何度も落馬させられた。
ただ、馬をクールダウンさせるために、ゆっくりと歩かせているときは、馬上で受ける風がとても心地よかった。
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