1999年香港カップ~その2
2006-12-12 17:00:00僕はありったけの現金をポケットにつめて、香港に向かった。お金が増えすぎた場合、どうやって日本に持ち込もう…などと夢物語を思いながら。もちろん競馬だから外れることもある。しかしギャンブラーとして、有り金勝負するのにふさわしい条件はそろっていた。ハズれても悔いはない。むしろ、この状況で賭けないことに悔いが残るのだ。
楽しい空想をしていたら、あっという間に香港についた。さっそく現地の競馬新聞を買った。お目当ての香港カップの欄を開くと、「空中聖戦退出」の文字が飛び込んできた。はじめは何のことだか分からなかった。意味をよく考えると「空中=エア」、「聖戦=ジハード」が退出したということが書かれているらしい。つまり出走取りやめ。僕はあまりのことに、思わず噴出してしまった。
その後のことは、思い出したくもない。半分諦めムードで、同じく日本から遠征していたミッドナイトベットやローゼンカバリーの馬券などを購入したと記憶しているが、明らかに格下の馬から買って儲かるはずもない。3 泊4日の残りの日程は、ホテルでフテ寝をして過ごした。
Category : 海外競馬1999年香港カップ~その1
2006-12-11 17:00:00香港カップが終わった。アドマイヤムーンは2着に惜敗。いい勝負だった。しかし一昔前は夢といわれた海外遠征での勝利も、いまは当たり前のことになってしまった感がある。ところで香港カップといえば、忘れられない思い出がある。
あれは同競争が国際G1に格付けされて間もないころだ。僕は牧場を辞めたのはいいが、次にするべきことを探しあぐねて、毎日ブラブラしていた。何かデッカイことがやりたくて、まとまった金が欲しいと思っていた。それで、再び馬券にハマリかけていた。しかし、やっぱり馬券は甘くなく、徐々に虎の子の貯金が減っていった。
そんなとき、安田記念、マイルCSを連覇して勢いにのるエアジハードが、海外遠征することを知った。当時は日本馬が海外で活躍することは少なかったが、エアジハードなら勝負になると思った。日本馬の実績がないだけあって、馬券的な妙味があった。勝負をするなら、ここしかない。
僕は躊躇することなく、香港に飛んだ。
Category : 海外競馬1
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